hydrenzia’s diary

自分のフィードバックを中心に、得た知識を行動し経験を自己開示していきます

ファスト&スロー

みなさんおはようございます。ダッチです。

 

 

1週間前になりますが

介護保険料を滞納し財産差し押さえになる

ニュースを見ました。

news.yahoo.co.jp

 

厚労省の調査なので

ある程度信ぴょう性があるニュースです。

 

何故滞納する人が多いのかと言うと

みなさんお察しの通り

少子高齢化」と「平均余命伸び

が関連していいます。

 

社労士の勉強をしていますと

必然的に介護保険法を学ぶので

興味を持たずにはいられません。

 

65歳の介護保険料は

3年に1回見直されていて

2000年は月額2911円

2015年は月額5514円

2018年は月額5864円

 

団塊の世代が75歳になる

2025年には月額7500円になると

言われています。

 

このように

社会保険制度に無理が生じてきています。

 

最近になって

日本国民全員に

月額7万円程度のベーシックインカム

導入するかどうかで話題が挙がっています。

 

個人的には社会保険制度の財政逼迫を

考えるととても良い案だと考えますが

反対意見多いのではという感じがします。

 

その理由は

①年金制度を急に廃止することは難しい

②高齢期にお金に関する責任全て引き受けなければならない

 

年金ですら十分な給付を受けられない上に

月額7万円のベーシックインカムだけだと

個人ベースの生活費は賄いきれません。

 

今後日本の社会制度に仕組みに

どのようにしてテコ入れを行っていくのか

菅首相の手腕に注目です。

 

 

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さて、ここ最近

ダニエル・カーネマン著の

「ファスト&スロー」

を読んでいまして

ようやく上下巻読破することができました。

 

前回に引き続き

直観や意思決定についての

本を読んできましたが

さすが

ノーベル経済学賞を受賞している名著だけあって

内容が今まで読んできた科学書の中で

一番濃かったのではないかというくらい

充実していて読破するのに1カ月

掛かってしまいました。

 

事前に直観について

読んでいたので

理解できるところは多かったのですが

途中自分の理解が及ばないところが少々あり

読書レベルで言うと「中」位でしょうか

 

しかし、とても難しい内容を

分かりやすい形で数字や実験を使って

記載してあるので

立ち止まりながら場合分けすれば

理解するのは容易いと思われます。

 

 

 

<概要>

~上巻~

 

ファスト

→早い思考 つまり 直観

 本書ではシステム1としている

スロー

→遅い思考 つまり 論理的思考能力

 本書ではシステム2としている

 

 

基本人間には

物事をざっくり直観的につかむ基本特性

ヒューリスティック

が備わっています

 

これは「直感を科学する」にも

同じような定義で出てくるので

一度読んでみてみると良いかもしれません

 

hydrenzia.hatenablog.com

 

システム1は

専門的なスキルに基づくものと

ヒューリスティックスに

分けることができる。

 

システム1で判断している時

大体が自信を持っていることが多いが

それは正しくない可能性が大きい

特にヒューリスティクスに基づいて判断している場合

 

例えば

ある程度経験を積んだ

仕事で意思決定をする際に

その直感は正しいことが多い。

一方

ダイエットに関して

その道の専門家でもない友人が

「水を食事代わり飲むと良い」

提案しそれに基づいて

自分がそのダイエットを取り組んだのなら

それは間違っている確率の方が高い。

 

 

 

主にシステム1についての

重点的に説明していて

システム1とシステム2

の場合分けは以下の通り

 

システム1

・衝動的で直観的

・プライミング効果(連想想起)

ヒューリスティクス

・利用可能性ヒューリステックス

 →利用頻度の高いものが正しいと直感で判断してしまう

  人間の基本特性のこと。つまり認知容易性に依拠している。

・基準率に近づけて考える

・見たものがすべて

・損失回避性

・確率が低いものに意思決定を下す

・単独評価

 

システム2

・論理的思考能力を備えていて注意深い

・悲しい時、不機嫌な時の意思決定

・言葉つまり論理に基づいての判断  

 

 

 

~下巻~

 

・相関関係がない場合

 平均に回帰する

 例

 プロスポーツにおいて

 昨年の成績が良かったチームが

 今年も成績が良いとは限らない

 その逆もしかり

 ※10年スパンで考えた方が分かりやすいかもしれません

 

・ハロー効果とは

 評価に過剰な一貫性を持たせること

 

・世界は予測不可能である

 つまり過去のデータを集めて確率論で考える

 

・内部情報は感情が入ることが多く

 外部情報と一致しない場合

 内部情報が勝つ傾向があるので

 多くの直感は正しくない

 

プロスペクト理論

→リスク下における意思決定の分析

 参照点があることが特徴的

 感応度(感情)も同時に実験している

 

 損失回避の傾向

 人の心理は

 利得よりも損失の方が強く感じられる

 損失は利得の2倍苦しい

 

 

・現実の場合

 比較による直観は意思決定に一貫性があるが

 単独になると判断と選択の逆転に大きく寄与してしまう

 

 

 

〈まとめ〉

箇条書きが多くわかりにくいところが

多いかもしれませんが

詳しくはみなさん自身で読んでみることを

お勧めします。(^^)/

 

※システム1とシステム2の区分はあくまで

理解しやすくするためのものであり

実際にそのようなシステムが存在するのではなく

意思決定する時の複雑かつ統合的に行われています

 

私自身投資で意思決定について

重要なのは分かってはいますが

残念ながら学びたい思っても

投資関連の本には載っていません。

しかし

今回は自分が知りたかったことが多く

沢山学べたので

これを今後の投資に活かしてければと

思っています。

 

 

 

今日の一歩が明日への大きな一歩となりますように!

 

 

 

 

 

・参考図書